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Workshop『日本画 (Nihon-ga)』no.1

絵画教室Atelier MANABUでは様々な画材を使ってアートに触れるWorkshopを行っています。前回の扇子絵に続いて今回のテーマは『日本画実習』。

 手漉きの和紙や、天然の素材から作られた絵の具を使って日本画を体験することができる企画です。

This workshop at atelier MANABU is a great opportunity to express your creativity and learn to use Nihon-ga (Japanese traditional painting’s materials such as pigments.)

日本画と聞くと京都のお寺で目にする屏風や天井画など、墨で描かれたものを思い浮かべることが多いのですが、絵の具(岩絵の具や水干絵の具)の種類はとても豊富でなんと1300色以上もあります。現代の日本画ではその素材の持つ美しさと手法を生かし、古典的なものから抽象画まで幅の広く表現をする作家も多く、油絵と見分けが付かないこともあるくらいです。

 今回のワークショップでは、オランダにいながらその日本画に触れてもっと身近に感じることができるというわけです。

Nihonga is a traditional painting. Often people think a monochrome paintings which has been drawn by ink such as folding screens and ceiling painting in temples, although there are more than 1300 colors exists.

Among new generations artists use Nihonga materials not only following to the traditional style but also as the contemporary art.

This workshop gives you an oppotunity to touch this unique materials, you are able to feel "Nihon-ga".

この実習では3回のレッスンでハガキサイズの作品を描きあげます。1日目の今日は日本画を描く準備から。

使う道具:

①水干絵の具

②墨、硯

③水入れ(ボール)

④胡粉

⑤絵の具皿

⑥和紙(雲肌麻紙)

⑦木製パネル(F0号)

⑧にかわ(三千本膠)

⑨ハケ、筆

⑩乳ばち

⑪水差し

まずは和紙を木製パネルに水張りします。普段デッサンなどをするときにはテープを使いますが、日本画の場合には大和のりを使います。

水張りができたら下地を作ります。

下地には胡粉という貝殻を原料にした白い粉を使います。

動物の皮から抽出して作られた膠。戦時中はこの膠を食べて飢えをしのいだ画家もいたそうです。

乳ばちで細かく擦った胡粉と、水で溶かしたニカワを混ぜて団子をつくり、それを今度は水で溶いていきます。

溶いた胡粉をハケでぬります。

次に下図をつくります。各自持参した写真など、絵にしたいものをトレーシングペーパーに写して線書き。

 作品の完成を想像しながら、構図など考えて下図をつくります。

                すごい集中力!!

描いた下図を和紙に転写します。

慎重に線をなぞりながら写していきます。

和紙に転写された下図を、今度は墨で描き起こす作業です。これを骨書き、といいます。こうすることで絵の具で色を塗っても下図が見えるようにしておきます。

イタリア人のSさんの作品。慣れない小筆と墨でしたがこんなにいい下図ができました。

     愛猫をモチーフにした作品。色に入るのが楽しみです。

       みなさんの下図。日本画は色に入るまでの準備に時間を要します。一つ一つの工程を急がずゆっくり丁寧に作業する、そこが日本画の特徴でもあります。

次回は絵の具で着彩です。


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