水張り。Streching paper with water.
水張り。
耳慣れない言葉ですが、絵を描く前に水で濡らした紙を木製パネルに貼るという作業です。
一般に紙は水分を吸うと繊維が伸びし表面に凹凸ができます。絵を描くのにその歪みや凸凹が紙にできないように、たっぷりと濡らして繊維を伸ばした状態のものをパネルにはり、乾くと収縮して画面がピタッと張るわけです。
今日は生徒さんとその水張りの実習。
水張りに必要なのは使用する紙と木製パネル、水張りテープ(切手のように濡れると粘着性がある)、刷毛。
たっぷりと水を含ませて紙の繊維をゆるゆるにします。
少し置いてからひっくり返してパネルに貼り込みます。その時、空気を出しながら丁寧にやることがコツ。そしてテープでパネルの脇から紙をとめます。
完成!
Sさんはこの水張りした紙を使って今日から石膏デッサン・ビーナスに初挑戦です。
まずはエスキース(デッサンの前に簡単な下図)から。
次回は本紙に描いていきます。楽しみ!